2024年7月26日

展示会は今後どうなる?コロナ禍での現状や動向について解説

展示会集客

展示会は今後どうなる?コロナ禍での現状や動向について解説

2024年7月26日

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展示会は今後どうなる?コロナ禍での現状や動向について解説

新型コロナウイルス感染拡大により、展示会は万全の感染対策が必要になりました。コロナ禍では対面を避けて、オンライン上で展示会や商談する企業も増えています。

5類に移行してからは展示会を始めとするイベントも活気を取り戻しつつありますが、来場者の中には感染症対策を気にかけている人も少なくないでしょう。

展示会は今後どのような形で行われるようになっていくのでしょうか。本記事では、コロナ禍で展示会の出展者が行うべき対策や今後の動向について解説します。

コロナによって展示会業界はどのように変化した?

新型コロナウイルス感染拡大は、さまざまな業界に大きな打撃を与えました。当然、展示会業界も大きな影響を受け、コロナ前とは異なるスタイルの展示会が行われるようになりました。コロナによる展示会業界の変化には次のことが挙げられます。

オンライン展示会が増加した

新型コロナウイルスが蔓延する以前はオフライン形式の展示会が当たり前でした。しかし、2020年からの感染拡大により、会場に多くの来場者が集まるイベントの開催は困難になり、オンライン展示会を行う企業が増加しました。対面を避けたオンライン展示会であれば密にならずにすみ、中止による機会損失も防げます。

会場への人数制限が設けられる

新型コロナウイルスの集団感染防止には、3密を回避する対策が必要です。多くの人が密集した場所は感染リスクが高いため、イベント会場への人数制限が設けられました。

2020年5月25日に第1回目の緊急事態宣言が解除された際は屋内施設の上限が100人でしたが、6月には1,000人、7月には5,000人と引き上げられていきました。2023年5月8日に5類感染症へと移行してからは基本的対処方針が廃止されたため、イベントの開催制限の要請は終了しています。

会場での感染対策が必須となる

コロナ禍の展示会は会場での感染対策が必須です。具体的には以下のような対策が挙げられます。

  • ・マスクの着用
  • ・入場時の検温(37.5度以上の発熱のあるお客様や体調のすぐれないお客様には入場をご遠慮いただく)
  • ・入口に消毒液の設置
  • ・適切な距離を確保する
  • ・常時換気または窓開け換気
  • ・主催者による会場(お客様の触れる機械の多い場所)の消毒の実施

展示会会場のコロナ対策への取り組み【事例:東京ビッグサイト】

コロナ禍の展示会会場では、クラスターが発生しないようにさまざまなコロナ対策への取り組みが行われます。大規模な展示会会場では、どのような取り組みが行われていたのでしょうか。

ここでは総展示面積が115,420平方メートルと日本最大で、年間約300件の催事が開催される東京ビッグサイトの事例をご紹介します。

主催者の取り組み

主催者は発熱の症状がある人や体調が悪い来場者へ来場自粛を呼びかけ、入場制限の実施を周知する必要があります。入場時の検温で発熱の症状がある人や、体調が悪い人には帰宅を促すことになります。

東京ビッグサイトは新型コロナウイルスが5類に移行するまで、展示ホールを利用する主催者に「計画時」「搬入出及び開催当日」「開催後」のタイミングで感染対策の取り組みを求めていました。取り組み内容を一部ご紹介します。

【計画時】

  • ・最大収容者数の設定と事前確認(東京ビッグサイトが定めた最大収容者数の範囲内)
  • ・以下に該当する場合の来場自粛と入場制限実施の周知 「風邪の症状がある」「37.5度以上の熱がある」「倦怠感(強いだるさ)がある」「呼吸が困難である(息苦しい)」
  • ・感染防止措置を実施しないものの入場禁止
  • ・入場制限を行う際の払い戻しの措置等を規定
  • ・分散来場の促進など

【搬入出及び開催当日】

  • ・来場者や関係者への検温、有症状者が入場を自粛するための呼びかけやサイン看板などの設置
  • ・以下に該当する場合の入場制限を実施 「風邪の症状がある」「37.5度以上の熱がある」「倦怠感(強いだるさ)がある」「呼吸が困難である(息苦しい)」
  • ・入場時や入場後、上記症状に該当する場合は帰宅を促し、帰宅困難な場合は救急車要請などの措置を行う/江東区新型コロナウイルス感染症相談センターの連絡先を伝える
  • ・感染防止措置をしないものの入場禁止、すでに入場している場合は退場させる
  • ・大声を出すものがいた場合は、個別に注意を行う
  • ・搬出シャッターの開放や空調運転による会場内の十分な換気など

【開催後】

  • ・最終清掃時に不特定多数の高頻度接触部位(ドアノブなど)や什器、備品の消毒
  • ・感染が疑われるものが発生した場合、保健所など公的機関からの聞き取りへの協力、必要な情報提供の実施、東京ビッグサイトへの状況報告を行う

来場者へのお願い

感染拡大を防ぐため、発熱の症状がある人や体調不良の人には来場を自粛してもらう必要があります。また、来場時は密にならないよう距離を取るように周知しましょう。

東京ビッグサイトの場合、来場者へのお願いは自社のWebサイトなどで以下の内容を周知していました。

  • ・以下に該当する人は来場自粛を要請、入場時に症状が判明した場合は主催者が入場制限を行う 「風邪の症状がある」「37.5度以上の熱がある」「倦怠感(強いだるさ)がある」「呼吸が困難である(息苦しい)」
  • ・咳エチケット、手洗い・手指消毒の徹底
  • ・来場者間の物理的距離の確保(人と人が触れ合わない程度)
  • ・国や都が提供する接触確認アプリなどへの登録推奨

展示会で出展者が行うべき感染対策

展示会の感染対策は、主催者だけでなく出展者も行う必要があります。来場者が安心してブースを訪れられるように次のような感染対策を実施しましょう。

ブースへの来場者の制限

ブース内への入場は、来場者が密集しないよう人数制限が必要です。入場を待つ列も密集しないように足元に並ぶ位置のサインを設置すると安心です。商談を希望する方には事前に予約していただくようにするとブース内で待たせずにすみます。

ブース内でのルールの提示

感染症対策のためにブース内で守ってもらいたいことを提示しておきましょう。たとえば「ブース内での飲食はご遠慮ください」「大声での会話は控えてください」など、ブース内の感染症対策ルールを見やすい場所に提示しておくと来場者に伝わります。

工夫したレイアウト

感染症対策を意識したレイアウトを取り入れると、来場者に安心感を与えられます。ブース内は人の流れを確保するため、入口と出口は別に設置しましょう。展示台はできるだけ対面を避けるようにレイアウトします。

換気が不十分な室内はエアロゾル感染のリスクがあるため、ブース内にはサーキュレーターを設置して換気しておきましょう。

オンライン商談の活用

コロナ禍ではリモートワークやオンライン会議が一般的になりました。従来のように直接会って商談する機会が激減したため、ZoomなどのWeb会議システムを利用したオンライン商談を活用する企業が増加しています。

オンライン商談には感染症対策以外のメリットもあります。

  • ・移動時間がかからない
  • ・遠方の顧客と商談できる
  • ・紙の資料が必要ないため、ペーパーレス化につながる

感染対策グッズの用意

ブースには感染対策グッズを用意しておきましょう。具体的には以下のようなグッズが必要です。

  • ・手指用の消毒液
  • ・アルコール消毒スプレー
  • ・マスク
  • ・使い捨て手袋
  • ・ペーパータオル
  • ・商談席のパーテーション

タブレットなど多くの人が触れるアイテムには、抗菌対策を施しておくと安心です。

展示会における今後の動向について

コロナによって展示会は大きな影響を受けました。今後の展示会はどのような形になっていくのでしょうか。

オペレーションの変化

感染対策のためには、ブース内のオペレーションも変化が必要です。密を避けるには来場者だけでなく、スタッフの人数も制限が必要になります。工夫して1人に負担がかかりすぎないようにしましょう。

たとえば展示台にタブレットを設置し、商品説明や活用方法などの動画を流す方法があります。商談スペースでは社内に待機する社員とオンライン商談を行ってもらうようにすれば、ブース内のオペレーションをできるだけ少ない人員で行えます。

オンライン展示会やハイブリッド展示会の普及

新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン展示会やハイブリッド展示会が普及しています。オンライン展示会はWeb展示会やバーチャル展示会と呼ばれることもあります。主に商品やサービスを映像や動画で紹介したり、チャットでのコミュニケーションやオンライン名刺交換、オンライン商談などができます。

リアルの展示会に比べると商品を実際に手に取れないため臨場感がありませんが、来場者はネット環境があればどこからでも参加できるため、集客の幅が広がるでしょう。オンライン展示会にはブースの訪問者数や滞在時間などのデータを正確に取得できるメリットもあります。

しかし、さまざまなメリットはあるものの、やはりリアルな展示会には及ばないとの声もあります。そこで注目を集めるようになったのがハイブリッド展示会です。ハイブリッド展示会とは、リアルとオンラインの展示会を同時並行で行います。

ハイブリッド展示会は、商品を手に取れるリアルな展示会と、時間や場所の制約がないオンライン展示会のいいとこ取りができます。また、感染症の蔓延や自然災害の発生などによってリアルの展示会を開催できなくなった場合でもオンラインで開催できるため、中止のリスクを回避できます。

コロナ禍での展示会出展はプロに相談しよう

コロナ禍での展示会出展は、感染症対策の徹底が必要です。来場者とスタッフの健康を守るための感染対策に力を入れると来場者に安心感を与えられ、信頼を得られます。適切な感染症対策を行うためにも、出展する際は展示会のプロに相談するのがおすすめです。

ブースコムプラスは展示会出展のサポートをワンストップで提供しております。経験豊富なデザイナーや熟練された施工スタッフが在籍しているので、コロナ禍の展示会出展をトータルサポートいたします。展示会出展を検討中の方は、ぜひご相談ください。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃は、イベントの多くが中止や延期を余儀なくされました。2023年5月8日以降は5類感染症に移行したため、イベントの人数制限やガイドラインは撤廃されましたが、現在でも感染リスクがなくなったわけではありません。展示会に出展する際はしっかり感染対策をしておくと来場者も安心でしょう。

ブースコムプラスはプランニングからブースのデザイン、施工、運営、機材レンタルまで展示会をトータルサポートいたします。これまでの制作実績は3,000社以上なので、知識やノウハウを豊富に蓄えています。

展示会出展のための準備には時間と労力がかかるうえに、近年は万全の感染症対策も必要になりました。ご担当者様の作業負担を軽減するためにも、展示会に出展する際はブースコムプラスにご相談ください。

ブースコムプラス|展示会を、ワンストップでプランニング!

この記事を書いた人

ブースコムプラス 運営事務局

運営事務局ブースコムプラス

展示会出展やプロモーションイベント開催時のブース設営を行っているブースコムプラスの運営事務局です。