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展示会は、多数の企業が集結し、来場者の関心を獲得するために競争が展開される場です。
このような環境下において、来場者の注意を一瞬で惹きつけ、自社ブースへ効果的に誘導するためには、魅力的かつ効果的なパネルやポスターの掲示が不可欠となります。
この記事では、展示会におけるパネルやポスターの重要な役割から、効果的なデザインを制作するための5つのステップ、さらにデザインの質を高めるための具体的なポイントや注意点まで、徹底的に解説します。この記事のノウハウを活かして、あなたの展示会を成功へと導きましょう。
展示会におけるパネルやポスターの重要な役割
パネルやポスターは、単なる装飾品ではありません。
展示会での成果を左右する重要なマーケティングツールとして、主に以下の3つの役割を担っています。
集客と商談機会の創出
展示会におけるパネルやポスターの最大の役割は、集客です。質の高いパネルやポスターは、遠くからでも来場者の目を引き、ブースへの訪問を促します。
訪問者が増えれば、名刺交換や商談の機会も自然と増加し、結果として契約獲得による売上向上に繋がる可能性が高まります。
パネルやポスターは、ビジネスチャンスを広げるための第一歩と言えるでしょう。
見込み顧客へのアピール
パネルやポスターは、自社のブランディングを効果的にアピールするのにおすすめのツールです。
洗練されたデザインや明確なメッセージは、企業のポジションや強み、提供する価値観、さらにはビジョンまで見込み顧客に伝えます。
これにより、企業のプロフェッショナリズムや信頼性を印象づけ、ブランド価値を高めることができます。
商品・サービスの認知拡大
多くの来場者が行き交う展示会で、自社の商品やサービスを広く知ってもらうことは、商談の最初のハードルです。
パネルやポスターに商品やサービスの魅力を凝縮することで、来場者の興味を引きつけ、「これは何のサービスだろう?」という疑問を抱かせることができます。
たとえ、その場で商談につながらなくても、強く印象に残ったポスターが、後日ウェブサイトへの訪問や問い合わせに繋がるケースも少なくありません。
パネル・ポスターを制作する際の手順
効果的なパネルやポスターを作るためには、計画的なフローに沿って進めることが重要です。
以下の5つの手順を参考に、制作を進めていきましょう。
ペルソナに基づいたコンセプトの決定
まず、パネルやポスターのコンセプトを明確にします。そのためには、ペルソナ(自社の理想的な顧客像)を具体的に設定することが不可欠です。
「展示会にどんな人が来るのか?」「その人はどんな課題を抱えているのか?」といった点をイメージし、ペルソナの心に響くデザインやメッセージを考えましょう。
会場と掲示場所に合ったサイズを選ぶ
コンセプトが決まったら、展示会の会場や掲示場所に合わせたサイズを決定します。
例えば、大規模な展示会でインパクトを与えたい場合は、B0やA0といった大判サイズが適しています。
一方、限られたスペースやブース内の詳細説明用には、B2やA2サイズが標準的です。会場の規模やブースのレイアウトを事前に確認し、最適なサイズを選びましょう。
掲載内容の精査
パネルやポスターに掲載する内容を精査します。ここでもペルソナが重要な役割を果たします。
ターゲットの悩みやニーズを洗い出し、「どんなメッセージが響くか」を考え、掲載内容に落とし込みます。
ただし、多くの情報を詰め込みすぎると、かえって分かりにくくなるため、最も伝えたいメッセージに絞り込むことが重要です。
画像と文字の配置を決定
掲載内容が決まったら、画像や文字を効果的に配置するレイアウトを考えます。
最も強調したいキャッチコピーや画像が、遠くからでも一目でわかるように、大胆かつバランス良く配置しましょう。
人の視線の流れを意識し、スムーズに情報が読み取れるような構成にすることが大切です。
フォントとカラーの選択
最後に、デザイン性を決定づけるフォントとカラーを選びます。
目立たせようとして多くの色を使いすぎたり、個性的なフォントを選びすぎて可読性を下げたりしないように注意が必要です。
企業のブランドイメージに合わせた配色と、誰にでも読みやすいフォントを選ぶことで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
パネル・ポスターのデザイン制作する際の5つのポイント
「作り方」のステップを踏まえた上で、デザインの質をさらに高めるための具体的なポイントを5つご紹介します。
遠くから見た際のインパクトを重視する
展示会場では、ポスターを見る時間がわずか1〜3秒と言われています。
その短い時間で来場者の足を止めるには、遠くからでも目を引くインパクトが必要です。
大胆な写真やイラスト
パネルやポスターのサイズに比べて小さい写真やイラストは視認性が低くなります。大胆に大きく使用することで、インパクトを高めましょう。
メリハリのある文字の大きさ
キャッチコピーは大きく、説明文はそれに比べて少し小さくすることで、遠近両方から見たときにバランスの取れたデザインになります。
来場者の心をつかむキャッチコピー
パネルやポスターの要となるのが、キャッチコピーです。来場者の心を掴み、「これは何だろう?」と思わせるようなフレーズを盛り込みましょう。
具体的な数字を挙げて説得力を高めたり、ターゲットの不安や好奇心を煽る言葉を選んだりすることで、ブースを覗いてみたくなる効果が期待できます。
「分かりやすさ」が基本のデザイン
複雑すぎるデザインは、かえってメッセージを伝わりにくくします。展示会のパネルやポスターは、「シンプルかつ分かりやすい」が基本です。
余白を適切に使い、情報を整理することで、来場者は短時間で内容を理解し、ブースへの関心を高めることができます。
自社ならではの特徴を最大限にアピール
ありふれた内容では、来場者の心をつかむことはできません。
自社の強みや他社との違いを徹底的に分析し、「自社にしかできないこと」を自信を持ってアピールしましょう。
ただし、業界内の専門用語は避け、誰もが理解しやすい言葉で表現することが重要です。
統一感と企業イメージとの合致
ブース全体の色合い、ロゴ、フォントなど、パネルやポスターだけでなく、すべての販促物に統一感を持たせることが大切です。
企業イメージと一致したデザインは、来場者に違和感を与えることなく、ブランドへの信頼感を高める効果があります。
パネル・ポスターデザイン制作における3つの注意点
魅力的なデザインを追求する一方で、思わぬ落とし穴にはまらないよう、以下の3つの点に注意が必要です。
著作権侵害の可能性
インターネット上の画像やイラストを安易に使用することは著作権侵害にあたります。
無断使用が発覚した場合、法的な罰則が科される可能性があります。
必ず商用利用が許可されている素材サイトを利用するか、オリジナルの画像を用意しましょう。
複数の色を使いすぎない
目立たせたいあまりに、たくさんの色を使うのは逆効果です。
色が多すぎると、デザインにまとまりがなくなり、伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。4色程度に抑えるのがおすすめです。
他で使用したデザインの転用を避ける
以前の展示会で使ったデザインをそのまま転用するのは避けましょう。
展示会の会場やブースの場所、そして来場者のトレンドやニーズは常に変化しています。
その都度、目的やペルソナに合わせたパネルやポスターを新たに準備することが成功への近道です。
まとめ
展示会で掲示するパネルやポスターは、単なる装飾品ではなく、集客とブランディングに直結する重要なマーケティングツールです。
質の高いパネルやポスターを制作することで、商談機会の増加や契約獲得へとつながる可能性が高まります。
本記事でご紹介した制作のステップやデザインのポイント、そして注意点を踏まえ、ぜひ見込み顧客の心を掴むパネルやポスターを制作してください。
この記事を書いた人
運営事務局ブースコムプラス
展示会出展やプロモーションイベント開催時のブース設営を行っているブースコムプラスの運営事務局です。
