「見本市と展示会は何が違う?」「どちらに出展した方がいいのだろう?」と思っていませんか?見本市と展示会は似ているようですが、目的が異なります。
本記事では、見本市の特徴や展示会との違いを解説します。見本市と展示会のどちらに出展すべきか悩んでいる方は参考にしてください。
見本市(みほんいち)とは?
見本市とは、企業の新商品やサービスなどを展示したりデモンストレーションしたりするビジネスチャンスの機会です。見本市では商談が行われ、契約にまで結びつきます。来場者はビジネス関係者に限られているため、招待状がなければ入場できません。普段は商談の機会が少ない企業でも、見本市に出展すれば多くのバイヤーなどの業界関係者と商談できる可能性があります。
国際見本市について
国際見本市は、数百から数千の競合他社が集まる巨大なイベントです。入場できるのは原則としてバイヤーなどの業界関係者のみです。毎年同じ時期に同じ会場で行われ、開催都市には大きな経済的メリットがあるため、世界中の国が見本市に力を入れています。
見本市と展示会の違い
見本市は英語で「Trade Show」や「Trade Fair」と言い、展示会は「Show」「Fair」「Exhibition」と言います。つまり見本市は「Trade(商売)」に重点を置いているのに対し、展示会は「Exhibit(展示)」に重点を置いています。
見本市は売買の場なので、来場するのはバイヤーなどのビジネス関係者のみです。通常は入場に主催者の招待状が必要です。
見本市と展覧会や博覧会の違い
展覧会とは、博物館や美術館が所蔵品やテーマに沿ったものを集めて企画展示するものです。一方、博覧会とは産業、芸術、技術などの振興のため、さまざまな国や団体、企業が生産品や文化財などを集めて一般に公開するものです。世界中の国が参加する万国博覧会などがあります。
見本市はビジネスを目的にしていますが、展覧会は芸術や学術の鑑賞、博覧会は産業や文化の振興、促進を目的にしている点が異なります。
見本市の特徴
見本市には、展示会とは異なる特徴があります。見本市の特徴を2つ挙げます。
長い歴史を持つ
見本市は長い歴史を持つことも特徴です。欧米では100年以上開催が続いている見本市も少なくありません。世界最大の見本市会場があるドイツの見本市の歴史は12世紀にまで遡ると言われ、800年以上の歴史があります。
ライプツィヒの見本市は1190年から続く世界最古の見本市と言われ、世界最大級の書籍見本市「フランクフルト・ブックフェア」は500年以上の歴史があります。
展示会と比べて規模が大きくなる
展示会とは出展企業がブースを設け、自社の商品やサービスを見せたり宣伝したりするものです。来場者は一般の人も対象で、基本的にその場で売買は行われません。一方、見本市は商品の見本を展示して商談を行う場です。毎年同じ時期に同じ場所で開催されるため、効率よく商談を交わせることが特徴です。
展示会と比べて規模が大きくなることが特徴で、とくに国際見本市は数百から数千規模の企業が国内外から集まります。
展示会の特徴
続いて展示会の特徴を3つご紹介します。
見込み客との接点ができる
展示会の来場者の多くは情報収集が目的です。展示会に出展すると多くの来場者に自社の商品やサービスをアピールできるため、見込み客との接点ができます。名刺交換やアンケート調査の実施で顧客情報を取得できます。
既存顧客との関係が構築される
展示会に出展する際は、既存顧客に案内状を送付します。自社ブースを訪れた既存顧客から新たなニーズを掘り起こせば、新商品や新サービスを提案できます。また、商品の不満点などに耳を傾け、改善点を探し出すのもよいでしょう。展示会への出展は、既存顧客との関係性が構築されます。
商談獲得につながる
展示会では情報収集を目的にしている来場者が大半なので、その場ですぐに商談がまとまるケースは少ないです。しかし、積極的に名刺交換すれば多くのリードを獲得できるため、展示会後の商談獲得につながります。
獲得した名刺情報はすぐにデータ化し、早めのお礼メールや営業からのフォローが大切です。すぐに受注につながらなくても顧客になる可能性が高いので、継続的なフォローが必要です。
見本市と展示会どちらがよいのか?
見本市も展示会も自社の製品やサービスを紹介して顧客を獲得する場であることに変わりはありません。しかし、見本市は商売が目的であるのに対し、展示会は自社の商品やサービスを展示して見せる意味合いが強く、認知度向上や新規顧客獲得が目的です。
また、見本市の来場者はバイヤーが中心ですが、展示会には一般の人も訪れることができます。見本市と展示会それぞれの違いを理解して、目的に合う方を選びましょう。
展示会の出展についてはプロに相談しよう
展示会では出展企業がそれぞれブースを設け、自社の商品やサービスなどを魅力的に展示します。多くの企業が出展するため、来場者の目に留まるにはブースの装飾や陳列方法を工夫する必要があります。展示会に出展するなら、展示会のプロに相談しましょう。
ブースコムプラスは展示会のプランニングからブースデザイン、施工、コンパニオンの手配、機材のレンタルまでトータルサポートが可能です。出展目的を達成するための最適なブースプランやデザインを提案いたします。展示会の出展をサポートしてほしい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
見本市と展示会は似ているようですが、目的が異なります。多くのバイヤーと商談のチャンスを作りたい場合は見本市への出展がよいでしょう。一方、自社の商品やサービスを展示して認知度を向上させたい場合は展示会への出展が向いています。展示会は見本市のようにすぐに商談につながらなくても、展示会後の継続的なフォローで受注につながる可能性が高いです。
ブースコムプラスでは、展示会の出展準備に必要な工程をワンストップで提供しています。展示会に出展を予定している方は、ぜひブースコムプラスにご相談ください。
この記事を書いた人
運営事務局ブースコムプラス
展示会出展やプロモーションイベント開催時のブース設営を行っているブースコムプラスの運営事務局です。