2025年11月9日

展示会の費用対効果を高める方法とは?費用対効果の計算方法や成功の秘訣を紹介

展示会

展示会の費用対効果を高める方法とは?費用対効果の計算方法や成功の秘訣を紹介

2025年11月9日

展示会

展示会の費用対効果を高める方法とは?費用対効果の計算方法や成功の秘訣を紹介

展示会への出展は、企業にとって新規顧客開拓やブランド力強化に欠かせない活動です。

しかし、ブースの出展料、装飾費、人件費など、多額の費用がかかるため、費用対効果(ROI:Return on Investment)を事前に正確に予測し、最大化するための戦略を立てることが成功の鍵となります。

明確な費用対効果を算出することは、出展の妥当性を経営層に説明する上で不可欠なだけでなく、次回の出展計画を改善するための重要なデータとなります。

この記事では、展示会の費用対効果を正確に計算する方法から、ROIを飛躍的に高めるための具体的なノウハウまで、詳しく解説します。

展示会の費用対効果をどう測る?

展示会の費用対効果を測定する際には、ROI(投資収益率)という指標を用います。

ROIは、投資した費用に対してどれだけの利益が得られたかをパーセンテージで示す指標で、投資の効率性を客観的に評価する上で非常に有効です。

費用対効果の計算方法

展示会におけるROIは、以下の計算式で算出できます。

  • ・ROI (%) = (展示会で得られた利益 ÷ 投資額) × 100

具体的には、以下のステップで計算します。

  1. 1.総収益の算出
  2. 2.総費用の算出
  3. 3.利益の計算
  4. 4.ROIの計算

たとえば、総収益が1,000万円で総費用が300万円だった場合、ROIは233.33%となり、投資額の2倍以上の利益を得られたことが分かります。

費用対効果の目安と注意点

展示会のROIに明確な基準はありませんが、100%を下回ると赤字となります。

ただし、ROIの数値だけで成功・失敗を判断するのは早計です。展示会の成果は短期的なものだけでなく、長期的な視点で見極める必要があります。

長期的な視点が重要

展示会での成果は、その場で即座に契約に至るものばかりではありません。多くの商談は、展示会終了後の丁寧なフォローアップを経て成約に至ります。

そのため、展示会で獲得したリード(見込み顧客)が、どれくらいの期間で、どれくらいの金額の売上につながったかを長期的に追跡することが重要です。

目的に応じた指標を設定する

展示会の目的が「新規顧客獲得」だけでなく、「ブランド認知度の向上」や「新製品の市場調査」である場合、単に売上だけを指標にするのは不十分です。

例えば、アンケート調査による認知度向上率や、SNSでの言及数、ブース来場者数なども合わせて評価することで、より正確な効果測定ができます。

費用対効果を高める3つの方法

展示会の費用対効果は、単なる事後計算で終わるものではありません。

出展前の綿密な準備と、出展後の徹底したフォローアップによって、ROIを飛躍的に高めることが可能です。

費用を抑えるための工夫

費用を抑えることは、ROIを高める最も直接的な方法です。

業者や什器の選び方を見直す

ブース設営業者や什器レンタル業者を複数社比較検討し、見積もりを取ることで、コスト削減の余地が見つかることがあります。

過度な装飾にこだわらず、シンプルかつ効果的なデザインを追求することも重要です。

助成金・補助金を活用する

国や地方自治体、商工会議所などが提供する助成金や補助金は、出展費用の大きな助けとなります。

利用できる制度がないか、事前に確認してみましょう。特に中小企業や個人事業主向けの制度は手厚い支援が期待できます。

早割を積極的に利用する

多くの展示会では、早期申し込み割引(早割)が適用されます。

計画的に準備を進め、早めに申し込むだけで出展費用を削減できます。

成果を高めるために実践すべき方法

費用を抑えるだけでなく、成果そのものを高めることもROI向上には不可欠です。

事前集客を徹底する

展示会当日の集客をブース任せにするのは危険です。

事前に、ウェブサイトやSNS、メールマガジン、プレスリリースなどを活用して、ターゲット顧客に告知を行いましょう。

来場予定の顧客と事前にアポイントを取ることで、当日の商談効率を大幅に向上させることができます。

魅力的なブース設計とスタッフ教育

視認性が高く、メッセージが明確なブースデザインは、来場者の足を止めます。

さらに、単なる製品展示ではなく、実際に製品を試せる体験型の展示や、動画、デモンストレーションなどを活用すると効果的です。

また、当日対応するスタッフの教育も重要です。商品説明だけでなく、顧客の課題を引き出すためのヒアリング能力や、スムーズな名刺交換、次のステップにつなげるトークスクリプトなどを事前に準備しましょう。

展示会後のフォローアップを徹底する

展示会で獲得した名刺は、単なる「連絡先リスト」ではありません。

展示会終了後、3日以内に感謝のメールを送り、ブースで話した内容を具体的に盛り込むことで、顧客の記憶に残りやすくなります。

さらに、電話やオンライン商談など、次のアクションへ確実につなげることが、成約率を大きく左右します。

まとめ

展示会は、多額の費用がかかるからこそ、その効果を最大限に引き出すための戦略的な準備が不可欠です。

本記事で解説した費用対効果の計算方法を理解し、費用を抑えつつ成果を高めるための具体的な施策を実行することで、投資に見合う、あるいはそれを上回る成果を上げることができるでしょう。

展示会の成功は、事前の綿密な計画と、当日の実行力、そして事後の徹底したフォローアップにかかっています。この記事で紹介した内容を参考に、次回の展示会出展を成功に導きましょう。

ブースコムプラス|展示会を、ワンストップでプランニング!

この記事を書いた人

運営事務局

運営事務局ブースコムプラス

展示会出展やプロモーションイベント開催時のブース設営を行っているブースコムプラスの運営事務局です。