2025年11月9日

イベント後のアンケート活用法や回答率を上げる工夫を紹介!

展示会

イベント後のアンケート活用法や回答率を上げる工夫を紹介!

2025年11月9日

展示会

イベント後のアンケート活用法や回答率を上げる工夫を紹介!

展示会やイベントは、名刺交換やブースでの対話だけで終わらせてしまってはもったいありません。

来場者の「興味」や「課題」を正確に把握し、次の営業・マーケティング活動に生かすために欠かせないのがアンケートです。

本記事では、展示会やイベント後に実施するアンケートの活用法と、回答率を上げるための工夫を紹介します。

「集めて終わり」ではなく、「次の成果を生むデータ」としてアンケートを設計・分析することで、展示会の価値は大きく変わります。

イベントアンケートとは

実施の目的と役割

展示会やイベントでのアンケートは、単なる「お礼」や「満足度調査」ではなく、来場者の本音を可視化し、営業・マーケティング活動に反映させるための戦略ツールです。

展示会では短時間のやり取りが中心となるため、相手の課題や興味を正確に把握するのは難しいもの。アンケートを通じて、来場者が何に関心を持ち、どの段階にいるのかを知ることで、次のアプローチが明確になります。

また、イベント全体の評価や自社ブースの改善点を数値として得られるのも大きなメリットです。展示会を終わりの場ではなく、データ収集の場として活用できる企業ほど、次回の出展成果が伸びやすくなります。

出展企業が得られるメリット

アンケートは、展示会で得た名刺情報を「温度感のあるリード情報」へと変換する役割を果たします。

来場者の興味度合いや課題を把握することで、フォロー優先度を明確にでき、営業効率が大幅に向上します。

また、回答データを蓄積すれば「どんな層に刺さったか」「どんな製品が注目されたか」といった分析が可能になります。これは次回の展示会準備にも活かせる重要な資産です。

さらに、アンケート内容を社内共有することで、営業・企画・広報が共通の課題認識を持ち、展示会を起点としたPDCAサイクルを回すことができます。

来場者フォローへの活用意義

アンケートの回答内容は、展示会後のフォロー施策に直結します。

たとえば「〇〇製品に興味がある」と回答した来場者には、関連資料や事例を添付したメールを送る。「導入を検討中」と答えた方には、1週間以内に担当営業が連絡を取る。

このように、回答結果をもとにしたパーソナライズド・フォローが可能になります。

適切なタイミングで、相手の関心に合わせた提案を行うことで、展示会後の商談化率は大きく向上します。

効果的なアンケート設計のポイント5選

目的を明確にして設問を整理する

アンケート設計で最も重要なのは、「何を知りたいのか」を最初に明確にすることです。目的が曖昧なまま質問を増やすと、回答者が途中で離脱してしまいます。

「展示内容の理解度を知りたいのか」「見込み度を判断したいのか」「満足度を測りたいのか」

目的を一つに絞り、5〜7問程度に整理しましょう。設問ごとに「何を分析するための質問か」を意識することで、集計後の行動に直結するデータが得られます。

回答しやすい形式を選ぶ

選択肢形式(単一選択・複数選択)は、集計がしやすく回答者の負担も軽い形式です。

一方で自由記述を少しでも入れておくと、数字では見えない生の声が得られます。

特に展示会ではスマホ回答が主流なため、画面幅を考慮した1ページ1問設計や、プログレスバーの導入などUI面の工夫も重要です。

ブース体験やセミナー内容を反映させる

来場者は複数ブースを回るため、「具体的な体験」を思い出せる質問を入れると回答精度が上がります。

「印象に残った展示内容」「説明で理解が深まったテーマ」など、現場体験を想起させる設問を設定しましょう。

セミナー併設型の展示会であれば、「どの講演が印象に残ったか」「内容をどのように活用したいか」といった質問も有効です。

自由回答で改善のヒントを得る

自由回答は定量化しにくい反面、展示会の質を高める重要なヒントが詰まっています。

「もっとこうしてほしかった」「気になった点」など、率直な意見を集めることで、社内では見落としていた改善点や新たなアイデアが見えてきます。

自由記述は1〜2問で十分です。集計時にはキーワードを抽出して傾向を分析すると、次の戦略立案に役立ちます。

回答時間を短くまとめる

回答時間が3分を超えると離脱率が急増します。

「1〜2分で終わります」と明示することで回答率を維持できます。

ブーススタッフが「少しだけお時間よろしいですか?」と声をかける際にも、短時間で終わることを強調しましょう。

展示会向け質問項目の具体例

来場目的や興味を持った製品

「来場の目的は?」「興味を持たれた製品は?」などの質問で、来場者のニーズを明確にできます。

展示会来場者は情報収集型と導入検討型に分かれます。どちらかを把握するだけでもフォロー手法は変わります。

ブース対応や説明への印象

「説明のわかりやすさ」「スタッフの対応」「展示内容への満足度」などを評価してもらう質問は、ブース運営の改善に直結します。

特に説明の明瞭さや接客態度に対するフィードバックは、次回の教育・マニュアル改善にも役立ちます。

製品やサービスへの理解度

「自社サービスについてどの程度理解できましたか?」という質問は、展示会の伝達力を測る指標となります。

理解度が低ければ、フォロー時に補足資料を送るなど、対応を変えることができます。

今後の連絡希望や資料請求有無

「今後の情報提供を希望しますか?」「資料送付を希望されますか?」という設問は、営業リードの温度感を見極める最重要質問です。

連絡希望ありと回答した層は、展示会後の優先フォロー対象に設定しましょう。

自由記述・感想欄

「印象に残った点」「改善点」「気になったテーマ」などを自由に書ける欄を用意します。

来場者からのリアルな声は、次回の展示会での成功確率を高めるヒントになります。

回答率を上げる工夫

回答特典やノベルティの設定

「回答で〇〇をプレゼント」など、わずかなインセンティブを設定するだけで回答率が2倍近く向上することもあります。

来場者が手に取りたくなるアイテムを用意し、回答動機を作りましょう。

QRコードでスマホ回答を促す

紙のアンケートは手間がかかるため、最近はQRコードを活用したスマホ回答が主流です。

ポスターやカウンターにQRコードを掲示し、「1分で完了します」と記載すると反応が良くなります。

ブース壁面や資料にも同じコードを印刷しておくと、後日回答も得やすくなります。

スタッフによる声かけ・誘導

アンケート回答はお願いするタイミングが重要です。

接客が終わった直後や、サンプル受け取りの瞬間など、自然なタイミングで「よろしければアンケートもお願いします」と促すと参加率が高まります。

イベント後メールでの再配信

当日回答できなかった来場者には、展示会終了後にメールで再配信しましょう。

「ご来場ありがとうございました。アンケートにご協力いただけると幸いです。」という丁寧な文面で、オンライン上からでもデータを回収できます。

この方法は、当日不在の決裁者からの意見を得るきっかけにもなります。

アンケート結果の分析と活用方法

属性別の傾向を分析する

職種・業種・会社規模などの属性別に分析することで、展示会で最も関心を示した層が明確になります。

例えば「中小企業の製造業で課長職が最も関心を持っていた」など、次回の出展テーマ設定にも生かせます。

商談化の可能性を見極める

アンケート内で「導入検討中」「比較検討中」と回答した層を抽出し、営業リストとして管理します。

展示会後すぐにアプローチすることで、競合より先に商談を獲得できます。

アンケートは、温度感の可視化ツールでもあるのです。

次回出展やイベント改善に反映する

「興味を持たれたテーマ」や「改善要望」を洗い出すと、次回展示会の方向性が見えてきます。

アンケートデータはそのまま現場の声の蓄積です。継続的に分析すれば、企業の展示戦略がより洗練されていきます。

営業・広報チームで共有する

アンケート結果を展示担当だけが見るのではなく、営業・広報・経営層まで共有することが大切です。

展示会で得たリアルな顧客の声を全社で共有することで、より顧客視点のサービス改善が可能になります。

展示会アンケートを上手く活用するコツ5選

目的別に質問を分ける

アンケートの目的が複数混在すると、データ分析が複雑化し、得られた結果を有効に活かせません。

「認知度を測りたいのか」「製品理解度を確認したいのか」「商談見込みを把握したいのか」など、1つのアンケート内で目的別のブロックを明確に分けることが大切です。

たとえば前半は来場目的や印象などの「理解度セクション」、後半は今後の意欲を問う「商談見込みセクション」といった構成にすると、回答者も自然に流れを追いやすくなります。

このように質問を整理しておくと、分析段階で「どの層が購買意欲を持っているか」「どの要素が印象形成に影響したか」が一目で把握できます。

開催当日に回答を促す導線を設計する

アンケートは設計導線がセットで初めて成果を生みます。

ブース内や出口付近に「アンケートコーナー」や「QRコードPOP」を配置し、来場者が立ち止まりやすい動線上に設けることが効果的です。

スタッフによる「最後に1分だけアンケートにご協力ください」の一言を添えるだけでも回答率は飛躍的に向上します。

また、混雑時間帯を避けて案内する工夫も有効です。セミナー後やプレゼン終了後など、気持ちが整理されたタイミングで誘導すると、より丁寧な回答が得られます。

導線設計はブースデザインの一部と考え、「どこで」「誰が」「どう促すか」を事前に決めておきましょう。

フォームの見やすさを最適化する

回答フォームの見やすさは、回答完了率を左右する大きな要因です。画面に情報が詰まりすぎていたり、質問の文が長かったりすると離脱率が高くなります。

1画面に1設問を配置し、見出しは太字・改行は多め・選択肢は5つ以内を意識することで、視認性が格段に向上します。

また、回答のしやすさを意識して、「選択肢に迷わない表現」を心がけましょう。

たとえば「どちらかといえば良い」「どちらかといえば悪い」のような曖昧な中間表現は避け、判断しやすい選択肢にすることがポイントです。

さらに、ブランドカラーを取り入れたデザインにすると統一感が生まれ、企業ブランディングの一貫としても機能します。

営業フォローと連携させる

アンケートは取りっぱなしにせず、営業フォローとリアルタイムで連携させる仕組み化が成功の鍵です。

CRMやMAツールと連携させれば、回答直後に「関心が高い」と判断された来場者データが自動で営業担当に共有されます。これにより、展示会後のフォローを即日で開始でき、スピード対応が競合との差別化要因になります。

また、営業担当者がアンケート回答内容を踏まえて話を始められるため、「話が早い」「こちらのことを理解してくれている」といった信頼感も生まれます。

さらに、フォロー後の結果(商談化・成約など)を再びアンケートデータに紐づけることで、データで検証できる展示会運営が実現します。

定期的に内容を見直す

アンケートの設問は一度作って終わりではありません。展示会のテーマ・製品ラインナップ・ターゲット層が変わるたびに、設問を見直すことが重要です。

「毎回同じ質問でマンネリ化していないか」「前回の結果を踏まえて検証すべき項目はあるか」を定期的に振り返りましょう。

特に、改善目的を明確にした比較可能な設問設計がポイントです。

たとえば「今年のブース満足度を昨年と比較する」「新製品の理解度を前回製品と比較する」といった形で、継続的な数値モニタリングを行えば、展示会全体の成長が見える化します。

さらに、回答数や自由記述の量など、アンケート自体の運用データも改善指標として活用すると、回収体制の精度が年々高まります。

まとめ

アンケートは終了後の義務ではなく、成果を拡張する仕組みです。

集めたデータを次の営業やマーケティングに生かすことで、展示会が単発イベントから中長期的な営業資産へと変わります。

来場者の声を正しく分析・活用し、次の展示会ではさらに高い成果を目指しましょう。

ブースコムプラスは、展示会の企画・運営から来場者フォローやアンケート活用までをトータルでサポートしています。

展示会後のデータを次の成果につなげたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

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展示会出展やプロモーションイベント開催時のブース設営を行っているブースコムプラスの運営事務局です。