2025年11月9日

トラスとは?構造や種類、活用シーンをわかりやすく解説!

展示会

トラスとは?構造や種類、活用シーンをわかりやすく解説!

2025年11月9日

展示会

トラスとは?構造や種類、活用シーンをわかりやすく解説!

展示会で目を引くブースの多くに共通しているのが、「トラス」と呼ばれる金属フレーム構造です。

照明や看板を支えるだけでなく、ブース全体の印象を左右する骨格として欠かせない存在となっています。

軽量で強度が高く、限られた設営時間でもスピーディーに組み立てられることから、あらゆる業種の展示会で採用されています。

本記事では、トラスの基本構造や種類、展示会での活用シーンをわかりやすく解説。デザイン性と安全性を両立したブースづくりのヒントを紹介します。

トラスとは?

展示会でのトラスの役割

展示会でよく目にする金属の骨組み構造、それが「トラス(truss)」です。

トラスとは、金属パイプを三角形に組み合わせて構成された骨組みのことで、ブースの天井や看板、照明などを安全かつ美しく支える役割を果たします。

軽量でありながら非常に強度が高く、限られた設営時間の中でも安定した構造を作れるため、多くの展示会で採用されています。

イベントや展示空間では、デザイン性・安全性・施工スピードのすべてが求められます。トラスはこれらをバランスよく満たすことができるため、展示会ブースの骨格を形成する最も実用的な構造体といえます。

トラスが使われる主なシーン

トラスは、展示会やイベントの現場でさまざまな形で活用されています。代表的な例としては以下のようなものがあります。

  • ・ブース上部の看板やロゴを吊るすための天井フレーム
  • ・スポットライトやサイネージを設置する照明リグ
  • ・ステージやトークショー用の背景フレーム
  • ・受付や大型モニターを支える自立型構造物
  • ・会場の装飾やゾーニングを演出するゲート・アーチ構造

これらはすべてトラスによって支えられており、軽量・安全・デザイン性の高い展示空間を実現しています。

展示会で使われるトラスの種類

展示会で用いられるトラスには、目的や設置環境に応じてさまざまな種類があります。ここでは代表的なタイプを紹介します。

アルミトラス

最も一般的なのがアルミ製トラスです。

軽量で扱いやすく、耐久性が高いため、多くのイベント会社や施工業者が使用しています。現場での運搬・組立・撤去が容易で、屋内外を問わず活用可能です。

また、シルバーの金属光沢がブース全体に近未来的で洗練された印象を与えます。

黒塗装トラス(ブラックトラス)

黒塗装されたトラスは、デザイン性を重視する展示会ブースで人気があります。照明や映像機器を目立たせたいときに、背景としてトラスの存在感を抑えられるのが特徴です。

特にアパレル・デザイン・テクノロジー系の展示会では、黒のトラスを使うことで空間全体が引き締まります。

四角トラス・三角トラス

構造形式によっても種類が分かれます。

  • ・四角トラス(スクエアトラス):四方向からの力に強く、天井構造や大型看板に最適。
  • ・三角トラス(トライアングルトラス):軽量で省スペース、壁面演出や吊り構造に向いています。

展示ブースの規模やデザインに応じて、安全性と見栄えを両立できる形状を選択します。

曲線トラス・アーチトラス

近年は、空間演出の幅を広げるために曲線状のトラスも多く採用されています。ゲート型や円形ステージなど、印象的なフォルムを作る際に活躍します。

デザイン性を高めたいブランドや、来場者導線に合わせて視覚的インパクトを出したい場合に最適です。

トラスを使うメリット

1. 高い強度と安全性

展示会場では、照明・モニター・スピーカーなど重量のある機材を吊るすことも多く、安全性が最優先されます。

トラスは三角形の骨組み構造によって荷重を分散できるため、軽量でありながら高い強度を発揮します。地震や振動にも強く、安定性を維持できるのが大きな利点です。

2. 設営と撤去がスムーズ

展示会の準備期間は限られています。トラスはユニット化された部材を連結するだけで組み立てられる構造のため、短時間で設営・撤去が可能です。

また、工具も最小限で済み、現場の作業効率を大きく高められます。イベント終了後の再利用もしやすく、コスト削減にもつながります。

3. デザインの自由度が高い

トラスは「構造」と「デザイン」の両面を兼ね備えています。骨組みをあえて見せるインダストリアルデザインとしての演出も人気です。

四角・円形・ゲート型など、ブース全体のコンセプトに合わせた多様なレイアウトを組むことができ、ブランドイメージを効果的に表現できます。

4. 軽量で運搬しやすい

アルミトラスは非常に軽く、1本あたり数kg程度のものも多いため、搬入出が容易です。大規模展示会でも、トラックやカートで効率的に運べます。

さらに、モジュール構造なので分解して保管でき、ストックや再利用にも向いています。

5. コストパフォーマンスが高い

一度購入すれば繰り返し使用できるのもトラスの魅力です。レンタルでもコストを抑えられるうえ、組み合わせを変えればさまざまなブースレイアウトに対応できます。

長期的に見れば、設営コスト・制作費・安全対策費を総合的に削減できる経済的な構造といえます。

展示会でのトラス活用アイデア

サイン・ロゴを強調する演出

トラスの上部にロゴサインを取り付けることで、遠くからでもブースを認識してもらえます。

高さのある構造物を安全に設置できるため、「見つけてもらうブース」をつくる上で効果的です。

照明・映像演出のベースとして

トラスは照明機材やLEDビジョンの設置にも最適です。機材の重量を支えつつ、照射角度や位置を自由に調整できるため、光や映像を使ったブース演出がしやすくなります。

特に、黒トラスを使うと照明が際立ち、演出性の高い空間を実現できます。

オープンスペースのゾーニングに

トラスをゲート状に組むことで、来場者の導線を自然に誘導できます。天井がないオープンブースでも、「エリアの入口」「体験ゾーン」「商談スペース」などを明確に区切ることが可能です。

構造体としての機能だけでなく、空間デザインの要素としても活用できます。

展示物の安全な吊り下げ

大型パネルや模型などを吊り下げる場合にも、トラスが有効です。地面のスペースを取らずに展示できるため、限られた小間面積を有効に使えます。

さらに、荷重を分散して設置できるため、来場者が安心して近づける安全設計を実現します。

ブースコムプラスでトラスを活用したブース事例

ブースコムプラスでトラスを活用したブース事例

こちらの事例では、円形に組まれたアルミトラスを使用し、上部にブランドロゴを大きく掲出しています。
赤と黒を基調とした力強いデザインが、建機ブランド「Bobcat」のタフでプロフェッショナルな世界観を際立たせています。

トラスを高く組み上げることで、会場内の遠くからでもロゴが視認でき、ブース全体の存在感を大きく高めています。
また、円形トラスには複数の照明が設置されており、重機展示エリアを明るく照らしながら、立体的で臨場感のある空間を演出しています。

中央には大型モニターを配置し、製品の使用シーンを映像で紹介。
実機展示とデジタルコンテンツを組み合わせることで、来場者が自然とブース中央へ引き込まれる導線が生まれています。

このようにトラス構造を活用することで、

  • ・ブランド名やメッセージを高所から効果的に訴求できる
  • ・照明・サイン・映像演出を一体化した立体的な空間を構築できる
  • ・限られたスペースでも高さを活かした迫力あるブース演出が可能になる

といったメリットが得られます。

このようなブース設営をお考えの方は、ぜひブースコムプラスにご相談ください。

トラスを使用する際の注意点

荷重管理を徹底する

トラスには耐荷重の上限があります。照明やモニターを複数取り付ける場合は、1点あたりの重量と総荷重を必ず確認し、均等に配置することが重要です。

特に吊り構造の場合は、事前に専門業者に強度計算を依頼しましょう。

設営スペースと通路幅の確認

展示会場では、設営スペースや天井高に制限がある場合があります。

トラスを使用する際は、隣接ブースとの距離・搬入経路・天井設備の干渉などを事前にチェックしておくことが大切です。

専門業者との連携

トラスは一見シンプルに見えても、安全設計には専門知識が必要です。

組み立てや設置を自社で行う場合でも、施工経験のある業者やディレクターと連携することで、安全かつ効率的に仕上げることができます。

まとめ

トラスとは、展示会ブースやイベント空間を構築するうえで欠かせない「軽くて強い骨組み構造」です。限られた時間で設営でき、デザイン性と安全性を兼ね備えた空間づくりを可能にします。

照明・サイン・演出・装飾など、あらゆる展示要素の基盤となるトラスを上手に活用することで、来場者の印象に残るブースを実現できます。

ブースコムプラスは、展示会の企画から設計・施工・運営・フォローまでをトータルでサポートしています。

トラスを活用した効果的な展示ブースづくりをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ブースコムプラス|展示会を、ワンストップでプランニング!

この記事を書いた人

運営事務局

運営事務局ブースコムプラス

展示会出展やプロモーションイベント開催時のブース設営を行っているブースコムプラスの運営事務局です。